ちぬちぃぬ

わんわん忠臣蔵のちぬちぃぬのレビュー・感想・評価

わんわん忠臣蔵(1963年製作の映画)
3.7
コチラは私が生まれる前の古いアニメ映画です
私の幼少期でもTVアニメはモノクロ作品が一般的だったと思うんですが本作はカラーでした
手塚治虫氏の原案ということでキャラデザは手塚先生らしかったと思います
60年代のカートゥーンやディズニーアニメに影響を受けてる感じ

で、肝心の『忠臣蔵』としては。。。
当時の大人が、「子どもたちにも忠臣蔵を楽しんで欲しい」みたいな気持ちだったんでしょうか
勿論そのまま実写の『忠臣蔵』を見せても子どもは退屈するでしょうし
それで動物キャラでアニメ化したのか?

子ども向けアニメとしても少し尺が長い気もするけど、なんとなく昔はこのくらいは有りやったと思うのね
最近が逆に"タイパ"とか言って異常に感じる

主人公の犬【ロック】は大石内蔵助で、親分(この作品では母親)の敵討ちをするワケで
敵は勿論、吉良上野介で(トラなのは何か意味があるんですか?知らなくてスミマセン)『キラー】敵らしい名前!
勧善懲悪なストーリー、うん…この頃は定番やったと思います

もはやルッキズムで、可愛い動物はみんな善者で怖い見た目の動物は悪者みたいなキャラ付け設定かな
キツネはいつもこういう位置付けですよね
先日観たディズニーアニメでもそうだったし『ズートピア』だっけ
慣用句にもあるし『虎の威を借る狐』ってヤツ
大人はフォローしてほしいなー「慣用句で言われている動物の姿と現実の動物は全然違うからね」って

後半の舞台が動物園+遊園地的な場所で
昭和には沢山あったのにスッカリ消えてしまったなぁって思いました
あとちょっとで100周年だった宝塚ファミリーランドも惜しくも消滅

寂しくなったもんだなーとしみじみ思っちゃいました