原作がいくつかあるようですが、すべて未読です。
プーチン大統領とオリバー・ストーンの対談をまとめた
「オリバー・ストーン オン プーチン」
にて本作が言及されていたことから見てみることにしました。
中国がファーウェイ製品などにスパイプログラムを搭載して、
スパイ活動をしているような話、
それを理由にアメリカ市場から締め出されとかの話はよくききますが、
同様なことはアメリカの諜報機関もやってるということを、
主人公のスノーデン氏が、内部告発によって世に晒すという、
実話に基づいた話です。
あり得ない話ではなく、まあそうだろうなとは思う話なので、
衝撃度としては、それほどではないのかなと思いました。
諜報員が自分の担当プロジェクトを有利に進めるために、
特定の個人をほぼ狙い撃ちにして、
メール、SNS、インターネットにつながったあらゆる個人情報を取得して、
思い通りに誘導して関係を気付いていく様子が描写されます。
パキスタンの銀行家の娘の彼氏が不法滞在者であることをつきとめ、
通報して窮地に立たせた上で助けて信頼を得るというようなことです。
あくまで一例なのだとは思いますが、
こんな非生産的な、みみっちい活動を行っていることの方が、
驚きが大きかったかも知れませんね。
実話なので致し方ないのですが、エンターテインメントとしては、
手に汗を握るような緊張感はなく、あまり面白くはなかったかなと。
ルービックキューブを利用するところはなるほどと思う反面、出来過ぎだなと思い、
調べたところ事実ではなく、演出のようです。悪い演出ではなかったですけど。
まあ、改めて、軍隊と諜報機関を持たない日本は、
搾取し続けられる運命にあるのだよなという思いを強くしたと
言ったところでしょうかね。
この件については、長くなるのでここまでにしときますが。