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スノーデンのhitomiのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
3.0
この事件、物語の中心は間違いなくスノーデンで、告発に基づいたシナリオという点でもこういった作りになるのは分かる。が、一人称視点がどうにも強くて、映画としてはバランス悪く感じられた。全体像が見えにくいわりに、リンゼイとの関係とかパーソナルな部分の情報量、感情表現が大きい。わりに、感情移入しにくい。

重大な問題だけに、エンターテイメントとして脚色されすぎるよりは、実直に作られて良しと捉えるべきか。

この報道があった当時海外にいて、他国の人と議論する機会があり。ロシア人のお姉さん「国防、安全が最優先だわ。プライバシーなんて命の保証に比べるまでもないわ。(うろ覚え)」的なことを言っていて、価値観が揺らぎました。どちらかというと、言論の自由、民主政治の観点から、監視システムが悪用されてはならない、という筋が個人的には一番しっくりきます。
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