lapin2004

ジャスティス・リーグのlapin2004のレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
3.5
かつて2002年のサッカーW杯で日本が強豪ベルギー相手に引き分けた時、スポーツライターの金子達仁氏が「低俗なポルノのような試合だった」と評し、物議を醸した。「確かに興奮したが、内容や監督の采配に見るべきものはなかった」という趣旨である。本作品を鑑賞し、そんなことを思い出した。

自分は低俗なポルノも割と好きなので(笑)それなりに楽しめたが、やはりこのストーリーを2時間の作品で表現するのは無理があるのではないか。世界の危機と言うが、メインキャラのごく狭い周辺しか描かれておらず、残念。『バットマン vs スーパーマン』では、現れたばかりのドゥームズデイに対し、数分後にはスーパーマンごと核ミサイルを打ち込んだ人間たちは、この危機に何をしていたのか?アマンダ・ウォラーとかさ。

『アベンジャーズ』(2012年)は、単独作品で積み重ねた各キャラクターの深みがクロスオーバーすることにより、アメコミ映画史上に残るエポックメイキングな作品となった。ジャスティスリーグもメインキャラの魅力は負けていないが、ロキやコールソンのような、このシリーズ全体を彩るような魅力的なサブキャラが生まれてほしいところ。世界観を広げてほしい。ま、これからか。

内容が無いと評されたベルギー戦だが、日本は歴史的な「勝ち点1」を獲得、その後の決勝トーナメント進出につながった。本作品はどうだろうか。
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