ボン太

ジャスティス・リーグのボン太のレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
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正に勧善懲悪、ヒーロー映画という感じ。ノーランのダークナイトやザック・スナイダーのマン・オブ・スティールのようなダークな世界観はほぼなし。バラバラだったチームが世界の危機に一つになり、強敵に立ち向かう。童心に帰って楽しめた。

どうしてもアベンジャーズシリーズと比較はしてしまった…(笑)
キャラクター一人一人の映画を作り、キャラクターの弱点や葛藤を丁寧に描いてから全員集合したアベンジャーズに比べると、やや急ごしらえに感じる。アクアマンとかいてもいなくても同じなんじゃないかと思えてしまった。予算は莫大にあるんだからもっと海で暴れるシーン欲しかったな…。

ザック・スナイダーが娘さんの不幸で降板して監督を引き継いだジョス・ウィードン。アベンジャーズも監督してジャスティス・リーグも監督って…何者だよこの人(笑)
ジョス・ウィードンのコメディタッチな演出のシーンはやっぱ好きだなぁ。フラッシュの落書きシーンとか、アクアマンが本音喋っちゃうシーンとか。ザック・スナイダーが全部撮ってたらもっと真面目で神話チックな映画になってたのかな。そっちも観たい。

悪役のステッペンウルフのキャラがペラッペラで…魅力ゼロ。悪役なりの美学とか倫理があればもっと燃えた。彼はマザーボックスを手に入れて何がしたかったのか。

でもね…ワンダーウーマンが画面に出てくるだけでもう最高なんですよ。もうリーダーこの人でいいよ。序盤の強盗退治するシーンとか最高かよ。第二次大戦中の病んだワンダーウーマンを描いた映画を是非作って欲しい。

いちおうネタバレを避けて言えば、「彼」が強すぎて…(笑)もうあいつ一人でいいんじゃないかな。DC映画のこれからの大きな課題だと思う。

ヒーロー映画のある種のスタンダードを作り上げてしまったマーベル映画との差別化をどのようにはかるのか。これから楽しみ。グリーン・ランタンはライアン・レイノルズさんでお願いします。
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