たーぼーん

虫女のたーぼーんのレビュー・感想・評価

虫女(1972年製作の映画)
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主人公の女子高生が、家庭の経済的苦境から水商売の女となり、どんどんおかしな方向に転がっていくのを観て、何故か頭に浮かんだのは、「団地妻昼下がりの情事」
平凡な妻白川和子がトントン拍子に不倫を伴う生活に転落していくテンポ感が似ている感じがしてしまったのである。同時期の映画なので当時の風俗、ファッションやアート感覚等、日活ロマンポルノが全体的にこの作品に似ている感じもするかな。
出てくる屋敷とかの周辺がまだ住宅が建ち揃ってなく、造成されただけの分譲地みたいになっていて、多分この辺は現在韓流映画を観ていたらよく出てくるソウルの高級住宅街っぽいなと思ったり。高架道路とかビル等を含めた場面を見て、アントニオーニっぽさが意識されてるのかこちらの気のせいか、、、
キム・ギヨン映画の中では下女に次いで好きかも知れない。