国分蓮

エクス・マキナの国分蓮のレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.0
【某誌では好きな海外女優No.1となっているアリシア・ヴィキャンデルのフルヌードが観れるのは今作だけ!ファンには永久保存版。】

上質なSFミステリーです。
パッケージからアクションモノを連想しますが、全く別物と思っていいでしょう。
無機質で閉鎖的な空間の中で撮られているシーンが多いため、人工知能アンドロイド以外、特にSFチックな小物を使っていないにもかかわらず近未来を感じるように作られております、
500万ドルの低予算でよくここまでまとめたものだなと思いました。登場人物も主要なキャラクターで4人ほど。

と真面目に書きましたが、ここから砕けます。

笑っちゃいけないのが、「スターウォーズフォースの覚醒」で善と悪だった、名パイロットのポー・ダメロンことオスカー・アイザック(ネイサン)とハックス将軍ことドーナル・グリーソン(ケイレブ)の立場が全く逆で、しかもドーナルが女性経験があまりなく、まぁいわば童貞、というところが今作の重要なファクターということになります。
当たり前なんですが、俳優って凄いですね。
ぱっと見、ポーだと悟られないようにした(のかは定かではないけど)坊主頭ってのも良いですね。
でもこの坊主頭で「ドライブ」のオスカー・アイザックを思い出す人もいるんじゃないですかね。
あの頃の彼は、脇役ばかりだった…。成長著しいオスカーさん。

さてそんなネイサンは今回、人工知能を搭載した人型アンドロイド、エヴァの開発に成功します。
どの程度の完成度か確かめるために社内で彼女と会話する試験者を募って、のこのこ(失礼)やってきたのがケイレブ青年です。
ケイレブ青年はエヴァと接するうちに恋心が芽生えるようになりますが…

僕のお気に入りのシーンは、なんといってもヌード…ではなく、ネイサンとキョウコ(ソノヤ・ミズノ)のダンスシーンです。
あれは映画史に残る名シーンと言えるでしょう。笑
Oliver Cheathamの♪Get Down Saturday Nightが流れます。
いきなりノリノリです。
とても研究者とは思えません。
ちょっとしたおふざけのつもりだったのか、はたまたオスカーが台本を読み違えたのかわかりませんが、かなりのクオリティで笑います。

という風に、決して忙しい映画ではないだけにダンスシーンだけが鮮烈に浮かび上がるという結果になってしまいました。良い意味で。
間違ってもアンドロイドの襲撃による人間社会の崩壊、なんて大きいテーマではないです。
おそらく人間の情けなさ、滑稽さが浮き彫りになる形になるか、あるいは、そんなバカな人間ってやっぱり愛らしいな、という感想になればこの映画を楽しんだ証拠になると思います。笑

R-15指定なのは、ヌード描写がいくつかあるからですね。監督は脱がせたがりなところがある気が…。
キョウコ役のソノヤ・ミズノさんも脱いでいます。来歴を調べるとモデルの方なんですね。日本人離れした体型でしたが、どうやら日系イギリス人のようです。

ということで、予想外に面白かったです。ダンスシーンに共感できた人は是非コメント欲しいです。
よろしくお願いします。
国分蓮

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