このレビューはネタバレを含みます
舞台は外界から隔絶され、
登場人物は最小限。
天地創造の直後にも見える。
最初の恋・友情・裏切り・殺人。
聖書の神は自らの形に似せて人間を造った。
人間も自らの複製をつくりたがる。
アンドロイドに「心のようなもの」を与えない理由は、
技術的に不可能だからか。
それが危険だからか。
創造主への冒涜を最小限にするための言い訳か。
心など、脳の電気信号の一抹に過ぎず、情報量と検索エンジンで代用が可能なのか。
人間は神の相似足り得るのか。
アンドロイドは人間の相似に過ぎないのか。
掟破りは冒涜であるが、
甘美でもある。
解放は甘美でもあるが、
暗闇に佇むことでもある。
差異は紙一重であるが、
絶望的でもある。
ただひたすらに、ダンスはリンクする。