カルダモン

エクス・マキナのカルダモンのレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.1
ロボットを見ても人間と感じるか。
人間たらしめているものは?
AIと人間の違いは?
これまで何度となく描かれてきたテーマだが、この数年間でAIがより身近な存在になった今、興味の向かい方が違ってきていると感じる。
端的に言うとAIの底が見えず、怖いのである。最近、AIが描いたという絵を見た。
とても魅力的な絵で、反面恐ろしくなる。思った以上に人間的だったからだ。

この映画においてのAIは一歩踏み込んだ男女の関係を描いている。倫理観的に重くなりがちなテーマでも、コンパクトに纏まっており、無菌的でモダンな別荘と登場人物4人だけで作られたとは思えないほど構成が上手。

全編通してガラスの反射がとても印象的に使われていたり、必要最小限の音響もあいまって不安を煽る。

ところでドーナルグリーソンとオスカーアイザックといえばスターウォーズの敵味方の関係。ここでもなかなかバトっておりました。また、ソノヤミズノはケミカルブラザーズのWideOpenという曲のPVで、見事なダンスを見せておりましたが、今作でも白眉のダンスシーンが見られます。最高!

実はこの映画、劇場で見ている上に、自宅で5回程見直してるので、意外と自分にハマっている作品ということに気づきました。放送してるとついつい見てしまう映画。