Maiko

アンドリュー・ロイド=ウェバー ラヴ・ネヴァー・ダイズのMaikoのレビュー・感想・評価

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THE SHOWS MUST GO ON!

『マンハッタンの怪人』を読んだことはあるものの、もう随分経つので、こんな話…だったような…と思いながら最後まで鑑賞。かねがね女性陣が可哀そうすぎるので、怪人に感情移入できないという痛恨のミス。ラウルの方がまだ同情できる。
自業自得すぎて美しさが感じられない悲劇は、どうやって消化すればいいのか。

と、物語については私にはついていけない部分がありましたが、音楽や演出は申し分なく楽しめました。
特に音楽は、「現代のモーツァルト」の力を遺憾無く発揮していて大満足。さすがアンドリュー・ロイド=ウェバー。"The Beauty Underneath" なんて、これまでのロックとクラシックの融合の進化系というか、新たなステージに上がったような曲調に痺れてしまった。
ところどころで聞こえてくる『オペラ座の怪人』ナンバーのメロディやリズムにもにやり。
回り舞台を使った演出も面白く、カーテンコールで舞台の小ささに気づき驚いた。

キャスト陣のパフォーマンスも素晴らしくて、怪人、クリスティーヌ、ラウルの歌声の美しさにはうっとり。
子役も凄すぎて驚く。グスタフは重要な役だとは思っていたけど、あんなに出番がある上に、難易度の高い歌もたくさん。
でも一番芸のいる役はメグ・ジリーに違いない。歌も踊りもチャーミングさも必要な役柄には、一番拍手を送りたい気持ち。

怪人の仮面の造形があまり好みでなく、少し残念。
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