こばまさ

愛のタリオのこばまさのレビュー・感想・評価

愛のタリオ(2014年製作の映画)
3.3
イ・ソム目当てで、普段絶対観ないジャンルにトライ④。
ようやく気付いたけど、そもそもイ・ソムが出てる作品はほぼ普段観ないジャンルしかなかった。

おそらくこの作品で、イ・ソム追っかけも一旦終了かな。
大トリを飾るのは、イ・ソム映画デビュー作にして、文字通り“体当たり”の演技を披露したコチラ。


いやー、これはドロドロがすぎる。
欲望、不倫、憎悪、復讐、破滅。
おばちゃんが好きな要素全部盛り。
めちゃくちゃ濃い昼ドラ。

都会の大学教授(チョン・ウソン)は女性問題で不祥事を起こし、田舎町へ飛ばされ、そこで純粋な少女ドク(イ・ソム)に出会うという流れ。

まあこのチョン・ウソン演じる先生が、どうしようもないクソ野郎でございます。
酒、タバコ、ギャンブル、女と、昭和の遊び人よりタチが悪い。
小説家で大学教授でイケメンで背が高い。
そりゃ田舎の少女からしたら、こんな人が急に現れたら恋しちゃうか…
ただ彼は既婚者ですけど。

で、本気で好きになって、求婚までしちゃう。
なのに、先生、すぐ捨てます。
妊娠させといて、手切金まで渡そうとする始末。
さらに、この口論中にドクの家が火事になり、寝ていた母親が…

ここまでが前半戦ですね。
そしてそして、執念の復讐劇が幕を開ける。
しかし、ここからはお口にチャック。
だって、何を書いてもネタバレになるから。

とにかく、今までで1番イ・ソムを堪能できたのは間違いない。
前半のベッドシーンが霞むほど、後半の恐ろしい演技は目を見張る。
これはハマり役だ。

ただ、ラストのラストで先生の娘が無双しだす流れが、どう考えても現実味が無さ過ぎてちょっと冷めた。
この娘役、どっかで観たような…と思ったら『レッド・ファミリー』のパク・ソヨン。

あと、キム・ヒウォンは安定のチンピラ役で合格。
それと、パク・ソダム?どこに出てた?
完全に見逃した模様。


チョン・ウソンはクソ野郎でしたが、素晴らしい演技だった。
あの鍛え抜いたお尻は、一見の価値あり。
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