戦争によってばら撒かれた生物兵器。物凄い感染力と高い致死率でヨーロッパだけでも2億人が犠牲になったそうだ。
街じゅうに溢れる死体、カメラが追い続ける3組のカップル達にも次第に死の影が迫る中、最期の時をどう迎えようかと彷徨う老夫婦、どう迎えるべきか答えを探す若い夫婦、最愛のパートナーに素直に全てを伝えるすべを探し求め続けるキャリアカップル。
明日にも起きそうなSF話であることは間違いないけれど、徹底して物にお金を掛けていない。その代わりにカメラの撮り方はとても丁寧でゆったりとみんなの残された時間を記録している。12弦ギターをメロディーに使ったBGMも耳に心地よく効果的で哀愁が漂っていた...だから途中4回も睡魔に襲われ、巻き戻して再生してまたコクリ。
パッケージに書いてある戦慄とかパニックとかスリラーという感じは全くしないし、ヘリコプターも出てこない。あるのは終末への静寂のみ。こういう映画は結構好き。
