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ダグアウトの向こう 今を生きるということ。のQRPのレビュー・感想・評価

4.0
14.12.6 劇場
プロスポーツ選手はフィールド上のパフォーマンスが全てであって内幕を見せるべきではないと基本的に思っている。だがこの映画で内幕に迫った横浜DeNAベイスターズというチームは万年下位争いの、言ってしまえば負け犬たちで、その彼らがもがきあがく姿にとても心を打たれた。長年チームは低迷し主力の流出も相次ぎ、ファンでない者からすると横浜というチームによどんだ空気を感じていた。しかしこの映画をみるとそんな空気は微塵もなく、ただひたすらに、ひたむきに、がむしゃらに上を目指す選手たちの姿があった。勝手な想像でプロ野球というのは個々の選手が各々の仕事を全うする集合体のようなものと思っていた。だが実際には選手スタッフがお互いに声をかけあい鼓舞しあう部活に近いものを感じた。特に監督と選手の距離が近いことが一番意外だった。中畑監督が「このチームは良いチームだ!優勝できる!そうだろ?」と選手に檄を飛ばし、選手たちも真剣な表情で受け止めている。正に熱血顧問と生徒たちのような関係でグッとくる。来季は横浜に注目。生粋の関西人で阪神ファンやけど。
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