このレビューはネタバレを含みます
いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう。
毎日眠りながら恋人からの連絡を待つ寺子と植物人間の妻を持つ恋人岩永。
日常に積み重なる不安と焦燥が寺子の眠りを深く長くしていく。
…
井浦新と安藤サクラの生っぽい芝居が堪能できる作品だった。
私も寝るのが好きなので何となく共感できてしまうテーマ。
不思議な世界観で1度観ただけでは全てを理解出来なかったが、何度か観て味わいたい作品。…
私小説を映像とし、心の不安を映し出す。
彼からの電話がなければ、常に眠って過ごす。
添い寝する仕事をしていた友だち。
事故で眠り続けている彼の妻。
言葉にできないことを、どうやって感じとり、わかりあ…
このレビューはネタバレを含みます
・親友のしおりを亡くした寺子
・岩永と不倫していた
・岩永の妻は植物人間となり入院していた
・あまりに自堕落な生活をしている寺子を見かねて通りすがりの人がバイトを勧める
・働き始める
なんだこれ
…
吉本ばななさんらしい淡くて重い空気感が伝わってきた
重くて暗いところに居てどうしようもない時って死んだように眠ってしまうのよく分かる。生きてるのか死んでるのか分かんなくなって目が覚めるのが怖くてまた…
親友が亡くなったら。妻が植物状態になったら。
ポッカリと心に穴が空いてしまった、あるいは疲弊しすぎて無のような状態に陥ってしまった、そんな2人の仄明るい恋模様と、主人公のちょっとした、でも確実な一…
『白河夜船』製作委員会