ゴン吉

奴らを高く吊るせ!のゴン吉のレビュー・感想・評価

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)
4.0
人殺しの濡れ衣を着せられた男の復讐を描いた西部劇。

クリント・イーストウッド主演、インガー・スティーブンスがヒロインを演じ、エド・ベグリーらが共演。

カウボーイのジェド・クーパー(クリント・イーストウッド)が牛追いをしていると7人の男たちがやってきて、一方的に人殺しの罪をなすりつけ、吊るし首にされる。
偶然にも囚人を護送中の保安官が通りかかり、瀕死状態のエドを助ける。ジェドは一旦は牢屋に入れられるが判事によって無罪となる。
ジェドは判事からオクラホマの連邦保安官に任命され、復讐の旅に出る。
その際に、判事から犯人達を殺さずに連れてくるように指示されるが....

当時はセントルイス全体で9人しか保安官が居なかった時代。
800ドルの大金を払って牛を購入したのにも関わらず、牛泥棒の人殺しの濡れ衣を着せされて、無罪となった時に戻ってきたお金はたったの11ドル40セント。
復讐の鬼と化すのではと思っていたが、意外と冷静。
イーストウッドが無敵ではなく、何度も死にかけるのが良きです。
ヒロインとのロマンスも楽しめます。
一方で裁判の判決が結構厳しく、少年も含めて次々と処刑され、心が痛みます。
裁判で判決を下す判事の葛藤も描いており、法の下での正義も妥当性も問いかけています。
正義はどこに向かうのか、余韻の残るエンディングで作品を締めくくります。
「ありがとう」 

2022.9 地上波・テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:木原たけし 訳)
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