抹茶マラカス

奴らを高く吊るせ!の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)
4.4
吊るされるイーストウッド!その瞬間でるイーストウッドの名前とタイトルが赤字でぎゃーん!はい好き!!これがマカロニウエスタンから帰ってきたイーストウッド凱旋の瞬間である。タイトルより先に自分の名前出すあたり、この人は…と苦笑いしたくなる。
とまあ続荒野の用心棒級に好きなオープニングだったが、本筋がまた渋い。イーストウッドは吊るされたところを助けられるが、その復讐を行う過程で保安官となり、人を吊るす行為に対峙し続けることになる。捕まえれば死刑になることがわかっていて捕まえるほどのことなのか。吊るす主体は、逮捕した保安官か、十分とは言えぬ法治機構か、瞬間の執行人か、それとも見学で熱狂する見物人たちか。
それでもイーストウッドは馬を駈ける。その姿にダーティハリーを重ねない映画ファンはいないのではなかろうか。