濡れ衣で殺されかけた元保安官Jedが、再びバッジを身に付け復讐に出る。
自分の首に縄をかけた9人の男を1人ずつ追い詰める話かと思いきや、寄り道が始まりました。激昂して自らの手で決着を付けることは、歪んだ正義で自分を処刑しようとした奴らと何ら変わりない。相手の年齢を考慮して情けをかければ、私刑と新たな犯罪者が増える恐れがある。厳格な判事が、過剰とも言えるほど徹底的に悪の芽を摘む様子も描かれますが、一応判断基準は最後までブレていないように思いました。Jedも「法」によって救われた身。恨みを昇華できて辞職を考えていたJedが、思い直して勤務に戻る際、法執行とは一切私情を挟むものではないと気が付いたでしょうか。
この頃の西部劇に多いと感じますが、本作でも女性の性被害を軽く扱っていました。イイ男に抱かれれば、女のトラウマなんて吹き飛ぶさ！という、男性にとって都合の良い解釈が、セクハラを受けた時のような後味の悪さを若干残します。しかし、傷だらけの若き御大と、音楽・カメラワークの迫力に釘付けになりました。
履いているジーンズやサイドテーブルを使って、マッチに火を灯していてビックリ😳。良い子は真似しちゃいけません。
酒(whiskey, liquor)を「麻薬」と訳していましたが、飲料メーカーがスポンサーだと、こういうことが生じるのかしら？
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判事はIsaac Parkerがモデル。21 年間の在任中13,490 件のうち8,500件以上が有罪となり、160人に死刑を宣告。79人が処刑され、 ”Hanging Judge”と名を馳せた。
