佐藤克巳

東京行進曲の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

東京行進曲(1929年製作の映画)
4.1
10巻物のうち31分余りではと思われたが、総集篇と見れば溝口健二監督初期を偲ぶ作品として上出来である。富裕家テニスコートに興じる息子一木礼二と親友小杉勇。テニスボール🎾が落下、下の貧しい長屋住まいの娘夏川静江が拾い上げると投げ返そうと懸命な姿に見惚れる二人。小杉がカメラ📸に納め一木は其れをペンダントにして夏川への愛を誓う。が時既に遅く、夏川は新橋芸妓の売れっ子に変貌。一木の父高木永二が夢中になるが、夏川の指輪💍から娘と判明した。一木と小杉は夏川との結婚を競うが、高木が一木に事実を打ち明けると訪英し、小杉に凱歌。夏川の清純な美しさと東京の貴重な景観が楽し過ぎて、全篇完全版が観たい!
佐藤克巳

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