題名はイマイチですがよい作品でしたー。
18世紀イギリスでの実話を元にしたお話しです。
女性であり、さらに黒人とのハーフである
伯爵令嬢のダイド。
生き難い世の中で
叔父や親戚達の愛で
(もちろん財力あってこそ)
力強く生きていきます。
物語の中では
当時のイギリスの奴隷貿易の実態
悲惨な「ゾング事件」が
扱われています。
黒人奴隷がすし詰め状態の船で
病気が蔓延し
鎖をつけたまま海に捨ててしまうのです。
その後奴隷貿易船と保険会社との裁判になります。
悲惨な事件の傍らにいるダイド。
ダイドを引き取っている叔父は
主席裁判官でゾング事件の公判は
愛する彼女の存在も
大きかったはずです。
2007年に奴隷貿易廃止200年を記念して初めて公開された絵があります。
その絵は黒人の娘と白人の娘が同等に
描かれている絵です。
当時ではあり得ない構図です。
何故なら当時、黒人を描く時は
お手伝いさんとか白人に使えてるシーン
が主なのに何故?
それまで褐色の伯爵令嬢の存在は
明らかにされてなかったんですよー。
ダイドの存在が明らかになる作品です。
衣装も美術も素敵でした!