日本にピンク映画が生まれて今年で59年目。その脈々と続く歩みと人々をひきつけてやまない魅力を、監督やプロデューサーらへの取材を通して明らかにするドキュメンタリー。
自分の人生におけるピンク映画との接点は、もしかしたらこのドキュメンタリーが最初で最後かもしれない。それでも、独特のプロダクション文化やAVとの違いを知り、業界の熱量を感じられただけでも見る価値があった。
決してハイカルチャーにはなりえないピンク映画で腕を磨いた監督や俳優が、後に一般映画に活躍の場を移していくことから、ピンク映画が養成機関としての役割を果たしているのも面白い。
