人形アニメーション短編。台詞なし。(読経のみ)
見る前はもう少し人形浄瑠璃的なものを想像していたのですが、
思った以上に、東欧の人形アニメーションの影響を受けているなと思いました。
(調べてみるに、63年には単身チェコに渡り、イジー・トルカに師事。なるほどです。)
本作は東欧の人形アニメーションの技法を、
日本的な題材に落とし込んだもの。
背景となる日本画(二次元)と人形(三次元)が、
よく馴染んでいます。いいセンスです。
お話しとしては、
小坊主が留守番中に、和尚のいいつけを破ってしまうという
たわいのないもの。
枝を折るなとか書かれたら、折りたくなりますし、
落書きするなとか書かれたら、落書きしたくなりますし、
どう考えても書く方が悪いだろという教訓が得られました。違うか。
小坊主がかわいいです。こいつだけ表情が変幻自在です。