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花折りのcamusonのレビュー・感想・評価

花折り(1968年製作の映画)
3.5
人形アニメーション短編。台詞なし。(読経のみ)

見る前はもう少し人形浄瑠璃的なものを想像していたのですが、
思った以上に、東欧の人形アニメーションの影響を受けているなと思いました。
(調べてみるに、63年には単身チェコに渡り、イジー・トルカに師事。なるほどです。)

本作は東欧の人形アニメーションの技法を、
日本的な題材に落とし込んだもの。
背景となる日本画(二次元)と人形(三次元)が、
よく馴染んでいます。いいセンスです。

お話しとしては、
小坊主が留守番中に、和尚のいいつけを破ってしまうという
たわいのないもの。

枝を折るなとか書かれたら、折りたくなりますし、
落書きするなとか書かれたら、落書きしたくなりますし、
どう考えても書く方が悪いだろという教訓が得られました。違うか。

小坊主がかわいいです。こいつだけ表情が変幻自在です。
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