とし

猫なんかよんでもこない。のとしのレビュー・感想・評価

猫なんかよんでもこない。(2016年製作の映画)
3.0
杉作が原作の、実話を元にした漫画を映画化した作品ですね。

杉田ミツオはプロボクサーになるべく、頑張っている青年。あと一勝すれば世界が開ける所まで漕ぎ着け、ボクシングに専念しようとバイトを辞めて漫画家の兄貴のアパートに居候させて貰い暮らしている。そんなある日、ロードワークの帰りに2匹の捨て猫を発見したミツオ。犬派のミツオは捨て猫をその場に残し家に戻るが、兄がその猫達を拾って帰ってくる。オスの黒猫にクロ、メスの白黒模様の猫にチンと兄が名前を付け…ミツオは居候している事を盾に取られて世話を押し付けられる。気ままな仔猫達に振り回されるミツオ。そして、ようやく試合に勝ったものの、目を傷めてボクシングの世界から引退を余儀無くされたミツオに、追い討ちをかけるように漫画家を廃業し実家に戻ってしまう兄。残されたミツオと2匹の猫達だけの生活が始まったのだった…といった内容ですね。

んー。私は猫派なんですけど。6年前、ラーメンを食べに行った帰りに拾った猫を今でも飼っています。怯えて鳴いていた仔猫を、コンビニで買ったカラアゲで釣って捕まえて持ち帰ったので、名前をカラアゲにしようとしたら家族から猛反対されたんですよねぇ。因みに、今はチワワも飼っているので、犬派でもあります(笑)。

そんな私から見たら…ミツオ、あまりにも猫を飼うという事に対し無知過ぎる…というか、投げやり過ぎ。外に猫が遊びに出ても無関心(それ以前に、玄関開けっ放しで外出するって、防犯的にどーなのよ?)だったり、避妊手術をなかなかしなかったり。家で囲われて暮らす猫が本当に幸せなのか…といった問題は残りますが、飼主としての責務は果たすべきじゃないのか…ってのが一番気になったんですよねぇ。猫達の演技は良かったし、可愛かったんですけど…そっちの方が気になっちゃって。

「二階の住人が、最近猫の鳴き声がすると言っている」と言ってきた大家さん…ミツオの家から出て来た猫を見付けても、怒るどころか餌を持って来る始末。二階の住人、苦情言ってたんじゃ…。土地柄なのかな?おおらかだなぁ(笑)。

そして…無職になっても、高級な猫缶を与え続けるミツオ。まず、そこから節約して…とっとと働けよ!って、気になって、気になって(笑)。
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