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神々のたそがれのeop421のレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
3.5
観終わった後『もう観ることはないかも。』
と思うのに時間が経つとまた観たくなる
不思議な作品。
よくこんな映画撮れたなと思う。途中で監督
のゲルマンがなくなってしまうのに。
雨と汚物と唾にまみれた不快な作品です。
でも私を惹きつける圧倒的な凄みがあるの
てす。最初から最後までジメジメとしていて
画面から湿気が漂い、肌で不快さを感じるよう…。

ドン·ルマータが額に着けているのはカメラ
です。役者がカメラ目線なのは(ゲルマン作品
にはよくあることですが)そのためです。
地球からやって来た彼が、中世のような惑星
にやって来てカメラで記録しているのです。
それを頭に入れながら観ないと訳がわからなく
なります。

Blu-rayに撮影時のドキュメンタリーが付いて
いるのですが、あまりにも混沌としていて
驚きです。こんな状況で撮影などできないだ
ろうと…。監督は怒鳴ってばかりだし、スタッフ
と役者は言う事聞かないし…。
こんなメチャクチャでも結局は良い物が不思議
と撮れてしまうのだ、とナレーション…。
混沌さがゲルマンの作品には必要な要素の一つ
なのかもしれません。
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