井出

神々のたそがれの井出のネタバレレビュー・内容・結末

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

生とは何か。それがこの映画の主題だと思う。とにかく不快な3時間で、作った人は超天才、しかもそいつの本気。思いつく全ての美が排された世界でなぜ生きるのか。全く分からなかった。分かるのは自分たちは心臓が動いているだけでは生きていることにはならないということ。美味しいものを食べ、清潔な環境で生活し、秩序ある世界で過ごす。こんな当たり前でもろいただの観念の上に現代人の生があると思った。快の採掘がいつまで続くのか。
虫の浮いた液体を「マジで飲むの?」という目でカメラを覗いた役者には笑ったし、その役者も最後にはその世界の住人だったからすごいと思った。
つらかった。観客も全知の神だからね。
最後らへんは不快にイライラとか意図的な冗長があった気がする。
井出

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