アキラナウェイ

余命90分の男のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

余命90分の男(2014年製作の映画)
2.9
2014年製作のコメディドラマ。
ロビン・ウィリアムズにとって最後に参加した実写主演作(声の出演では、2015年の「ミラクル・ニール!」が最後)となる。

余命90分!?
本編84分!?
6分どこいった!?

でも、この短さは残業帰りの1日を締めるには有難い。

短気で偏屈なヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)は、いつしか家族からも疎まがられる様になっていた。しかし、脳動脈瘤が見つかったと診断を受け、怒りに任せて女医のシャロン(ミラ・クニス)に、余命はどれだけ残されているかを問い詰めるヘンリー。シャロンは咄嗟に「余命90分」と嘘をついてしまう。

んなアホな。
90分な訳あるかーい!!
とヘンリーも僕も思っていたけど、彼は人生があと90分しか残っていないとしたら…と考え直し、今までの人生を挽回する為に奔走する。

時間がない!!

心が離れてしまった妻とやり直したい。
疎遠になってしまった息子に一目会いたい。

そうだ、ビデオレターを撮ろう!とビデオカメラを買いに入った家電屋さん。その店主が吃音症のお爺で、ここは盛大に笑わされた!!

ヘンリー:何でもいいから、今すぐ撮れるビデオカメラをくれ!!

お爺:Pa, Pa, Pa, Pa…… Panasonic?
or Fu,Fu,Fu,Fu……Fujitsu?

どっちでもええわーーい!!

このシーンだけは5点あげたい。
最大瞬間爆笑風速MAX!!

嘘をついた事に罪悪感を感じたシャロンは、ヘンリーを追いかけ、彼の悲願を達成させる為に協力するように。

ミラ・クニスはキュートだし、ヘンリーの弟役にピーター・ディンクレイジを起用するあたりも、キャスティングにセンスを感じる。

しかしながら、コメディとしてもドラマとしても、どちらにも振り切れていないのが些か残念。

ラストには穏やかな笑顔を見せてくれるけど、やっぱりロビン・ウィリアムズに怒りの感情は似合わないかな。演技は上手いので、違和感こそないものの、個人的にはどこか物悲しげに笑うロビン・ウィリアムズの笑顔が何より大好きだったから。

これが最後だなんて、悲し過ぎるじゃん。ロビン。