信頼しているライターさんが賞賛していたので見に行きましたが、自分は正直この映画がそれほどのものとは思えませんでした。上映前に監督が話されていた「普段は社会へのメッセージを込めようなどとは思わないけど、この作品は違います」というのが本当ならば、そのメッセージはもっとわかりやすく伝える方法があったんじゃないでしょうか。今どき、難解な映画＝いい映画などという感覚は古すぎるし、ラストの解釈を観客に委ねる的な逃げの姿勢ならば、そもそも東日本大震災を題材になんてしないで欲しい。
しかも、果たしてあのラストは問題提起になっているのか。。。それすら分かりにくい。ほんと笑えるほど主題が分かりにくい。タイトルのSHARINGは、悲しみや苦しみを人は共有できるのかということらしいが、これについては中盤ぐらいに答えが出ているし、この映画を見る前からそう思ってたし！！！
少なからず震災被害を被っている自分には、なにも響かず新しい気づきもないという不毛な時間でした。
