公開前の各媒体の宣伝から物凄い期待していた訳ですけどもね。
何故に関係各位は無駄にハードルを上げるのでしょうか。
「どうして映画の結末は読めるのに、女心は読めないの！」と、かつて元カノに罵られた事のある僕ですけどもね、「どんでん返しと言ったら…」で必ず名の上がる『シックス・センス』なんて冒頭のブルース・ウィリスさんの注意書きと最初に撃たれた所で結末がわかってしまって残り100分ぐらい時間をやり過ごしただけみたいになってた僕ですけどもね、流石にここまで前振り露骨だと最早誰でも分かっちゃうんじゃないか。
「95%の人が騙された」という宣伝文句すら、帽子を地面に叩きつけながら、「(こんな映画だと思わなかった)騙された！訴えてやる！」という某ダチョウ倶楽部ネタ的な話じゃないのかと。
『ユージュアル・サスペクツ』を引き合いに出したりしてましたけども、もうねカイザー・ソゼに謝ってこいと。煙草の火でもつけさせてもらってこいと。
序盤の掴みはなかなかのもので、中盤のスーパーボウルのシーンなんかは大変素晴らしかったんですけどもね、どうしてこうも大筋のところを台無しにしちゃうかなって。
ある意味すごく不思議ですよええ。
カット割りなんかは、全体に躍動感があってとてもいいなと思ったんですが、一番キモの部分がコレなら寧ろ無駄に「あなたは騙される」と煽らなければ「うわ！そういう映画だったのかっ！」って思えた気もしないでもないです。
ただ何処かに観光に行った際、普段なら考えられないような美女に話しかけられても、無闇やたらとデレデレしてはいけないということが十分理解できる犯罪対策映画としては大変参考になります。
