てる

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのてるのレビュー・感想・評価

4.5
この作品ってこんなに面白かったのかと思わされた。
当時映画館に観に行ったときは予習復習を全くせずに劇場に足を運んだ。そのときは、前作の『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』を観ていなかった。まぁ、観てなくても面白いだろ、映画なんだからそれくらいのクオリティを要求するのは当然だ、と傲慢を絵に書いたような客であった。当然、ストーリーが理解できるはずもなく、?マークを浮かべながら観ていた。ただ、映像のクオリティは凄まじく、それだけでそこそこ楽しめたものの、衝撃的なラストのせいで全てを持っていかれた。
うわぁ、マジかぁ……。死んだよ。この後どうなんのよ?
それ以外に感想を持った観客がいたのだろうか。
しかし、今回、予習復習を終えて挑んだ。
ようやくだ。念願の作品にようやくたどり着いた。長かった。長い長いドラマの最終回にようやくたどり着いた気分である。
気持ちは最高潮であった。
改めて見直して、この作品がこんなにも面白い作品であったことに驚いている。
今作は登場人物が多いのに、テンポが良い。そりゃ、アクションに次ぐアクションなわけで、そりゃあトントン観れてしまう。150分と長尺だが、そんなのは全く気にならない。何だったら短いとさえ感じる。特に最後のバトルは、結末を知っているのに、ハラハラドキドキで、息もつかせぬ早いテンポで、画面に釘付けになってしまった。
あと、それぞれのキャラクターがヒーローとしての役割分担をしっかり担っている。みんなにそれぞれの想いとエピソードがあって、そこに立っている。トニーもキャプテンもハルクもソーも全てのキャラクターが生きていた。
特にソーは前作の直後の話しであり、彼が新しい武器を手にいれるシーンは胸熱だった。
キャプテンの話しも良い。前作で袂を別った彼が人間側の味方として、そこに立っているだけで、熱い気持ちになる。
そして、登場シーン。一番カッコいいタイミングで出てくるじゃないですか。この作品中で最も印象的だったのがそのカットだ。暗闇の中から出てくるキャプテンは凄まじくカッコ良かった。
そう、今回は今までの作品の集大成と言っても過言ではない。今まで観てきた様々の作品の結末の先が今作にたどり着いているのだ。
一体何作品観たことだろうか。でも、その作品郡を観てきたからこそ、全てのキャラクターの話が理解できるし、愛着も沸くというものだ。
そのキャラクターたちの終着点が敗北で終わるというあまりにも無慈悲で、挑戦的な結末である。
あの時、劇場に足を運んだ全ての人が望んでいない結末に、目を白黒させるしかなかったであろう。
そりゃ続きが気になるよね。ズルいよなぁ。この作品観終わったあと、すぐに次回作に手を伸ばしてしまうよなぁ。
ルッソ兄弟の思惑にまんまとはめられている。恐るべしだ。
でも、そうわかっていても、次回作は次の日に観てしまった私であった。
てる

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