Dio

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのDioのレビュー・感想・評価

3.0
なんだろう…確かに互いの正義を信じて戦うヒーローたちを軸にぶつかり合う熱量は凄い、それを補助する画面一杯に広がるシアターと体内の水分を震わす重く厚い重低音も外部環境として申し分なし。

ただどうだろう。
僕の好きな2軸の正義とはちょっと違ったってのが正直な感想だった。
例えばガンダムのアムロとシャアは人間についての見方が違うゆえに解決方法が違うからこそあそこまで深みを出すことが出来た。

それに比べてなんだ!
僕ら鑑賞者には最初から最後まで正しい者が明示されており、結局はヒーローたちの根本的な対立ではなく「勘違い」故の対立じゃないか!
そんなものは互いの「信念のぶつかり合い」とは程遠く、「敵に上手く振り回された」としか見えない。

ただあそこまで軍人的なキャプテンアメリカが体制に相対し、自信の信念を貫く姿勢を見せたことは本当に良かった。
頭でっかちの軍人キャプテンが人間に戻った、そのことを成長と僕は呼びたい。

3th May 2016
Dio

Dio