よ

ブラックパンサーのよのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

かなり良かった。
期待値上がってたけど全然面白かった。

正直、今まで見た映画の中でここまで黒人がクールにかっこよく描かれている映画ってなかったし今後も中々見つけるのは難しいと思う。
音楽の世界ではヒップホップをはじめとして黒人がクールに見えるカルチャーは沢山あるけど、映画の世界ではまだまだ黒人が物語の中心にいて、尚且つクールに描かれているものって少ない気がする。
大体黒人が物語の中心にいる映画は社会問題を扱った映画とかギャングが中心の映画とかばっかりなのよね。
マーベルという娯楽の頂点のような映画で、ブラックカルチャーが全面に扱われた黒人が主体のヒーロー映画が作られて、それが面白くて世界的にヒットしたというのが、すごくヒップホップ的に感じた。
スウィートスウィートバックから約50年近く経って、王道のハリウッド映画でブラックカルチャーを全面に押し出した映画が生まれたことも、その間の歴史を思うと感慨深い。

たしかにドクター・ストレンジやアントマンみたいな度肝を抜かれるような映像表現があるわけではない。
だけど、アフリカ民族をベースに作られたであろうワカンダの街や衣装、メカなどの世界観は、他の映画では見られない新鮮さがあったし、音楽も通してめちゃくちゃ良い。
映画全体を通して、ブラックカルチャーでもよく語られるアフロセントリズムやアフロフューチャリズムといった思想を随所に感じることができる物語や世界観だった。
ワカンダでは国王こそ男性だが、国家維持の為の重要なポストは女性が担っていて、女性の強さが随所で描かれているのも良かった。
悪役にもちゃんとした思想があることも物語に深みを与えていると思う。
主人公も悪役も手段は違えど同胞を守りたいという目的は同じだし、その為に国際社会においてワカンダがどういうポジションを担っていくべきなのかというお互いの主張も納得感があった。
ティ・チャラが新たな国王としてどうあるべきなのか、ワカンダという国はどうあるべきなのか、国の過去の負の遺産とどう向き合い、どのように成長していくかも丁寧に描かれていたと思う。
最後、悪役の死をもって主人公が真の黒王となりワカンダを過去の在り方から変えていこうとするのもよかったと思う。

色々アタマで思ってることがあるんだけど、頭悪いから文章にするのが難しい。ブラックカルチャーの中ではかなり重要な映画であることは間違いないし、めちゃくちゃ面白かった。
正直この映画の感想はむずい。


追記

あ、MCUの中で1番この映画が単独で見ても楽しめる映画だとも思った。
ほかのヒーロー達との関わりがあまり無いからね。

ワカンダのハイテクの中で特に好きだっのが、立体映像が黒い砂で出るのが好きだった。アフリカ独自のハイテク技術って感じで。

メイキング動画や対談動画がマジで充実しててよかった。
今回ボーナスコンテンツ全部見ちゃったよ
よ