Tai

ブラックパンサーのTaiのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.6
王でありヒーロー!
大自然の国ワカンダから満を持して参上!

アベンジャーズシリーズの「シビル・ウォー」ではスパイダーマン参戦に注目していた影で、それこそパンサーのようにシュバッと登場していたブラックパンサー。
何となく察しつつも、結局は彼がどういった人物なのかは不明のままでした。
そのやんわりとしか出てこなかったヒーローが主役!なんならオンリー作品です!

表向きは未文明国のワカンダ。
しかし、その裏では人類には未知の物資ヴィブラニウムによって超科学を手に入れ発展し、アイアンマンのスタークさんもビックリ王国が隠されています。
The SF!という世界にアフリカ原住民系の衣装を纏った国民というのが斬新で印象的でした。

アベンジャーズ内では国王がヒーローというのも異色ですね。
ヒーローが悪に負けてしまうと人類の危機!というのはありますが、国王となると国の頭を失うわけですから、言ってしまえば手脚であろうヒーローとはまた違った問題に当たります。
将棋でいえば王将が飛車・角並みに動き回るとなると危なかしくってしようがない。
それでも先頭で突っ走る彼を支えんと勇敢に戦う熱い兵士達を見る事ができるのは国王ヒーローの特権!

考えてみれば今作は「王と英雄」「大自然と超科学」「情と使命」「革新と保守」と相容れなさそうなものが入り乱れていたように思います。
人一倍優しいティ・チャラだからこそ、その間に立たされ苦悩する姿は他のアベンジャーズとは違った人間らしさが見ることができました。

ただ最近に観た「バーフバリ」と比べると闘う王様としての熱さは弱め!
しかし、社会に対してのテーマはしっかりしているし、じっくり考えながら観てみても面白いかもしれません。
何より、次回以降のアベンジャーズに出た時に、国王としてより成長したティ・チャラを見るのが今から楽しみです!
Tai

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