てる

ブラックパンサーのてるのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。マーベル作品では黒人が主人公の作品は少なく、異色な雰囲気がある。でも、この作品はマーベル作品の中では郡を抜いて好きだ。
愛、友情、努力。ヒーロー物では欠かせない要素はもちろん含まれている。それに加え、王という新たな要素が加わっている。
戦闘民族ならではの方針に基づき、強い者が王になる。それがしきたりだ。ティ・チャラは先代国王の父に恥じぬように強く、偉大な王になるべく努めている。だが、それは必ずしも正しい目標ではないことに気づく。尊敬する偉大な父のような王という曖昧な目標ではなく、民を導ける王になるのだ。父がどうやっていたかではなく、自分自身で考え、責任を持って判断する。それが、前例がなくてもその判断を下せる王に彼はなれたのだ。
ワカンダの民もしきたりで王になった男に付き従うのではなく、王にしたい男に付き従うことを選ぶことが出来た。これはこの国が風通しが良く、以前よりもずっと豊かに発展することを示唆しているように思える。
さらに、ティ・チャラが自らの手で勝利を掴み取ったというのも大きい。しきたり通りに強い男であり、さらに民衆が選んだ支持の厚い男なわけである。王になるべくしてなったといえよう。
アベンジャーズの中での彼の戦力は大きい。彼自身の戦闘能力はもちろんだが、彼らが持つ発展した科学技術や戦闘に特化した兵士がいるというのが大きい。人類の最大戦力といえる。今後の活躍に大きく期待したい。
と言いたいところだが、ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンが亡くなってしまったことは大きな損失だ。ブラックパンサーの次回作はどうなってしまうのやら。ご冥福をお祈りします。
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