てる

キャプテン・マーベルのてるのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.3
宇宙船の中よりも、地球で宇宙人がドンパチしてる方がマーベル作品ぽくていいよね。
最強のキャプテン・マーベルの出生が明かされる。この人、アベンジャーズの中で最強だよね。この人さえいれば世界は救われるんじゃないかってくらいの活躍をするけど、その出生はこんな感じだったのね。意外と人間臭かった。始めからスーパーパワーを振りかざしてるわけではなく、事故でパワーを獲得し、その後、会敵で覚醒する。こう言ってはなんだけど、思っていたよりありきたりで、少し拍子抜けしてしまった。最後はアメリカのヒーロー物の王道で、スーパーパワーを覚醒後、ロナンの宇宙船をちぎっては投げ、ちぎっては投げで無双していた。そのままロナンを倒してしまえば『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』の話しもなくて済んだのに、なんてことは言ってはならない。
今回の見所はなんと言っても若かりし頃のフューリーだろう。今の不穏な怪しい雰囲気はなく、明るく、ジョークも言うし、ネコ好きのお調子者だ。左目の眼帯の秘密も明かされる。どんな死闘の末の負傷かと思いきや、全然大した理由はなく、これまた拍子抜けだ。フューリーって案外大したことない人間なのでは? でも、アベンジャーズ計画の作成中の計画書が映り、例のBGMが流れたとき、心が踊った。ここからアベンジャーズが始まったのかと思うと汲み上げてくるものはある。
MCUシリーズで観ておいた方がいい作品ではあるけど、それほど重要ではなさそうだ。とはいえ、映像のクオリティは高いし、爽快感はあるので、映画館で観たらもうちょい評価は高かったことだろう。ちょっと惜しいことをしたかな。
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