よし

キャプテン・マーベルのよしのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.8
全く期待してなかったけど、おもしろかった😆
アベンジャーズシリーズとして観ずに単品でも楽しめると思う。

最初の本格SFっぽい導入も今までのアベンジャーズシリーズともちょっと違ってワクワクしました。

ただ、何か『女性が男社会の中で虐げられても困難に負けず立ち上がる』って描写が古くさいと言うか、ヴァースや他の女性たちを持ち上げるために周りの男性陣をピエロにしていて、ちょっと極端でした。
それで笑いを取ってるのでコメディタッチにするには良いんでしょうけど、そもそもこの映画はエンドゲームにつながる話なのでもう少し緊張感のある話の方が良かった。

新時代を牽引する女性としてはありがちな設定で、マーベルにはもっと違った女性像を作り上げてほしかったかな、とも思います。

最後に強くなってしまったヴァースには葛藤がなくなってしまっているのも気になります。自分の正義貫くために力で相手をねじ伏せる、というのがサノスと精神構造が一緒になっちゃうと思うんですよね。それを逆に狙ってるならエンドゲームすごく面白いことになると思いますけど。
サノスとヴァースの違いってローソン博士にあって、ヴァースは結構自己中心的な考え方をしていてとにかく他者から認められたい(特に男社会の中で)、という欲求が彼女の原動力だったのが、ローソン博士が他者を生かすために研究をしていることを知って、更に今まで良かれと思って戦ってきた宇宙人たちが実は虐げれてきた存在なのだと気付いて正義に目覚めるのだと思うのですが、その描写が薄いのがとても残念。ただのヒーロー物として観るなら間違いなく面白い。ただ、マーベルには期待してしまうので重箱の隅をつつくレビューになってしまいますが‥エンドゲーム楽しみにしてます。
よし

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