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キャプテン・マーベルのkazu1961のレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
4.0
「キャプテン・マーベル」
原題「Captain Marvel」
2019/03/15公開 アメリカ作品2019-065

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観るのなら絶対に鑑賞した方が良いですね!!
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。最新作となる本作は、アカデミー賞女優ブリー・ラーソンを主演に迎えた初の女性スーパーヒーロー単独作です!
とにかく、サスペンスフルな物語と、めまぐるしいアクション・シーンがスクリーン狭しと展開します。
こぶしからは熱光線を投射し、宇宙空間では亜光速で移動する、マーベル史上最強レベルと銘打つにふさわしい圧倒的能力を備えた、奇跡のスーパーウーマン、“キャプテン・マーベル”。彼女の持つ、操縦能力、飛行能力、拳から発せられるフォトンブラストいったパワーは、歴代のMCUヒーローを凌駕するほどなんですね。
そういう意味ではアクション大作として、とても楽しく鑑賞できます。
そして、何よりもその後のMCUとアベンジャーズとの関連性、ここが本作最大のポイントです。
MCUの前日譚として、見事な“導入部”を物語に付け加えたラストシーンはその後の展開を暗示させます。(エンドロール後のいつものお楽しみは忘れずに!!)
本作がアメリカでヒットした理由は、衝撃的な内容だった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の存在が大きいです。そこで描かれた、銀河の命運がかかった戦いのなかで、キャプテン・マーベルが一筋の希望として示される場面があり、アベンジャーズの集大成として公開される『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観るためには、『キャプテン・マーベル』をも事前に観ておかなければならないという空気が作られているからなんですね。
本作はMCUのタイムライン上ではキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーとアイアンマンの間となる時代(アベンジャーズ誕生前の1990年代)を描いた作品であるため、本編中における他のヒーローとのクロスオーバー自体は存在しません。ただし後の年代に登場する人物やアイテムの歴史を垣間見ることができるんですね。
例えば、本作は後にS.H.I.E.L.D.長官となるニック・フューリーとフィル・コールソンのオリジン・ストーリーとしても展開されています。また、アベンジャーズ計画の名称の由来が、ダンヴァースの空軍でのコールサイン「アベンジャー」であることが明かされています。そして、後に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』におけるヴィランとして登場するロナン・ジ・アキューザーが、ダンヴァースと接点を持っていたことが明らかになっています。その他多くの接点があり、それを見つけていくことも本作の楽しみ方ですね。
そういう意味ではやはり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観るためには本作の鑑賞は必須でしょうね!!

マーベルコミックが生んだヒーローが結集する「アベンジャーズ」シリーズに連なる「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の一作で、MCUでは始めて女性ヒーローが単独で主役となったアクションエンタテインメント。アベンジャーズ結成以前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベルの戦いを描く。1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてくる。彼女は驚異的な力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。やがて、その記憶に隠された秘密を狙って正体不明の敵が姿を現し……。後にアベンジャーズ結成の立役者となるニック・フューリーも登場し、アベンジャーズ誕生のきっかけとなるヒーローの始まりが明らかにされる。「ルーム」でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンがキャプテン・マーベル役で主演。ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンのほか、ジュード・ロウらが共演。監督は、マーベル映画では初の女性監督となるアンナ・ボーデンと、ボーデンとともに「ハーフネルソン」などでコンビを組んできたライアン・フレック。『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては、第21作品目の映画となる。
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