サマータイムブルース

アベンジャーズ/エンドゲームのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

3.7
前作「インフィニティ・ウォー」で、サノス(ジョシュ・ブローリンさん)が指パッチンして、起こってしまったこと、それを、覆す方法は一つしかないんじゃね?と思っていたら、やっぱその通りでした
安易なタイムリープや、夢オチって、あんま好きじゃないんだよなぁ、だって、それやっちゃうと、なんでもありになっちゃうでしょ
まあ、今ここでそれを言うと全否定することになっちゃうのでやめておくけど
タイムリープものは昔からある人気のカテゴリだしね

さて、生き残ったアベンジャーズたちは6つのインフィニティ・ストーンを求めて3つの場所と時代にタイムリープします
それを可能にするピム粒子は行きと帰りの1回分しかありません

過去に戻って、アイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニーJrさん)がかつての父親に会って会話したり、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンスさん)が昔の恋人を窓の外から見つめたり、マイティ・ソー(クリス・ヘムズワースさん)が、その日殺される母親に出会って抱擁するのは、今までずっと見て来ているので思い入れがあってジーンとするシーンでした

また、過去のキャップと、現在のキャップが鉢合わせして戦ったり、ネビュラ(カレン・ギランさん)が過去と現在の2人出て来て、えっ、どっち?てなるのは、タイムリープものならでは

2012年のニューヨークに行ったアベンジャーズの一行は、ニューヨーク決戦を目の当たりにし、当時のハルク/ブルース・バナー(マーク・ラファロさん)が野獣のように大暴れしてるのを見て、今のハルクがあちゃー!!と恥ずかしそうに顔を伏せてるシーン好き

それから、ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ/スカーレット・ヨハンソンさん)が崖から飛び降りるシーンは愕然となりました(涙)

最後のサノス軍団との戦いで、消えたアベンジャーズのメンバーが復活して、一同に会したシーンは鳥肌ものでした
その中にはアーマースーツを身にまとったペッパー(グフィネス・パルトローさん)までも(笑)

意外だったのは、前作のキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース(ブリ―・ラーソンさん)の出番が少なかったこと
もっと大暴れするのかと思いきや・・・
他の星を助けに行くんかい!!
さすがに、最後、勢揃いするシーンでは駆けつけていたけど・・・
「アベンジャーズ!!アッセンブル!!」

「インフィニティ・ウォー」でドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッジさん)がアイアンマンの命の代償にストーンをあっさりとサノスに渡してしまった謎が回収されてなかった気がするけど、うーん、どうなんだろ、モヤモヤする
結局ラスト、アイアンマンは・・・
「3000回愛してる」(涙)

気になったのが、冒頭トニー・スタークの激痩せと、ソーの激太りメタボ体型(笑)
あれって、まさか役作りのため減量や増量したわけじゃないよね、知らんけど
今どきはAIや特殊メイクでそれくらい出来ちゃうんでしょ?
「マニシスト」で見せたクリスチャン・ベイルさんも、もう少し後だったらあんな命懸けの減量しなくて済んだのに、と思いました

その他、気になったこと・・・
東京のシーンで、日本人ハリウッド・スターと言えば真田広之さんだけど、一瞬で殺されて失望しました
「キャプテン・マーベル」に出ていた猫のグースはお気に入りだったのに出番なくて残念

それにしても、ここまで全22作、物語を破綻することなく、全話繋げて来たのは驚嘆に値すると思います
考えた人凄い!!
1作目の「アイアンマン」を発表した時点でどこまで構想が出来ていたのか気になるところです