ShunArai

アベンジャーズ/エンドゲームのShunAraiのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Avengers Endgameの感想など:

### ネタバレを含んでます ###

予定調和・予想通りの話の流れだったけど、これまでになく美しい幕引き。素晴らしいの一言。
最後にトニーとキャプテンが去っていくのは、戦後のヒーロー像の終焉を象徴している。これは後世ずっと語り継がれるだろう。

1つ疑問に残っていること。
終盤のバトルで、サノスがガントレットを再び装着する最中、ストレンジとトニーが向かい合うシーン。
ストレンジは左手人差し指を立て、何かを暗示する。その後、トニーはサノスからストーンを奪い、スナップすることで、サノス一味を塵芥にきす。その後絶命する。

このシーンにおけるストレンジの暗示には、2つの解釈が共存しうると考えられる。まるで、量子的な状態の重ね合わせのように。

解釈1:
タイムループ説。
かつてタイタンでの戦闘において、ストレンジは1/14,000,605 の確率でインフィニティウォーが終わり、エンドゲームになると説いた。
この時、トニーの命を救う引き換えにタイムストーンを差し出し、サノスの目的達成を後押ししてしまう。
終盤戦において、サノスがガントレットを装着した時、ストレンジは、「これはタイムループの1つにすぎない。成功するまで続ける」という暗示をした考えられる。
(ストレンジはかつてダークディメンションのドゥルマムゥと闘うとき、”I’ve come to bargain”で無限に死ぬループをやっていた)
つまり、仮にサノスがスナップを達成してしまったとしても、また同じことを繰り返す、という意味だったのかもしれない。

解釈2:
1回しかない説(1度助けたのはこのため説)。
タイタンでの戦闘において、ストレンジはトニーの命を救う引き換えにサノスにタイムストーンを渡す。もし、タイムストーンを渡さなければ、トニーは死んでいた。
トニーを救ったストレンジは”we’re in the endgame now”, ”there’s no other way”と言っている。
エインシェント・ワンが太鼓判を押すように、ストレンジのタイムストーンの担い手としての優れた能力を考えると、ストレンジは全ての可能性をすでに知っていても不思議はない。もしそうだとすれば、指を立てた暗示はトニーの命を助けたのは、「まさにこの時のため」という暗示だったのではないか。

考察:
解釈1は、トニーの性格とマッチする。というのは、「何度でも助ける」というストレンジの意思表示に対して、トニーは天邪鬼に捉え、自分で闘いを終わらせたのではないか。
また、一般論としてクオンタム・トンネリングで目的の世界線/時系列に戻れる確率はかなり低いように思える。ただし、このポイントについてはピム博士とスコットによるピムの妻の救出、およびバナーとトニーの走査装置の開発を考えると、どうやら技術実証はなされているものと思われる。

解釈2は、ストレンジとトニーは意思疎通ができていた。さらに、トニーはEPRパラドックスを解いて、目的地までクオンタム・トンネリングを成功させる唯一解を見つけたと思われる。この時点で、トニーがストレンジが言ったことを理解した可能性は大いにある。そして、ストレンジとの阿吽の呼吸の中で、自らの運命を悟ったのではないか。

結論。考えた限りで、解釈1<解釈2が私の結論。

備考
最終的な答えはここにある。
https://theriver.jp/eg-spoiler-17/2/

ルッソ兄弟によると、ねずみがクォンタム・トンネルを開ける動作ボタンを押すのが1/14,000,605という1つの解釈があるらしい。でもネズミを引き合いに出すのは”会社が会社”だけにバイアスしてる気が、、、
そこはアントニーとか、その兄弟?が良かったなあ。
ShunArai

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