パパイヤ男爵

アベンジャーズ/エンドゲームのパパイヤ男爵のレビュー・感想・評価

3.4
前作はコミックスのインフィニティ・ガントレット編にある程度則って展開したが、今回の後半は全く異なり映画独自の展開となった。アダム・ウォーロックもデスも出てこないので当然か。

SFで定番のあのアイディアを出すならば、正直言ってもっと面白くできたのではないか。普通のSFとその解釈が微妙に違うのも分かりにくく、ストーリー展開で何が良くて何がマズイのか観ていてよく分からないことも。伏線になりそうで、結局何もなかったりするのも紛らわしい。

全体的に終始深刻で暗い雰囲気が続く。キャップと社長が中心人物となるのに異論はないが、ロケットラクーンやハルク、前半で消えたキャラ達もあまり活用できていない。キャプテン・マーベルも同様で、もっとストーリーに関わって来るかと思っていたが…。サノスも前作の単純な悪党ではない設定が良かったのに、それも途中であっさり捨ててしまった。
今回アベンジャーズは細かい仕事に終始し、映画として何を見せたかったかがぼやけてしまった。まあキャラも多いので仕方ないかもしれないが。

それでもスタンリーと共に、一つの時代が終わったという感慨は見終わった後確かにあった。
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