幕の内映画でお腹いっぱい
3時間か長く感じない面白さのある作品だったと思います。
しかし、これは作品単体ではなく、今までのシリーズファンのための映画だなと感じます。
アニメシリーズを総集編映画にしたような感覚に近いかもしれません。
映画の中で要所要所に入れ込まれる、各キャラクター同士のやりとりは、普通の映画であれば蛇足であり、物語の推進力を奪うものだと思います。しかし、ファンはそれを目当てに見に来ているため、長くは感じず、その分の1時間増かと感じました。
タイムトラベル的な展開があり、沢山のキャラクターと時系列の変化、場面切り替わりの変化で目が回りそうになります。ヒューマンドラマの次にSF映画が差し込まれるのを繰り返す感じです。
ただここも、シリーズファンがニヤリとしてしまう仕掛けがいくつもあり、場面転換が忙しい割には整理され、アトラクションとして楽しめたと思います。
最終決戦はやはり燃えますし、シリーズの集大成に相応しいラストだったと思います。
正直、いるだけ設定だったキャラクターも沢山いて、それがこれからのシリーズ展開の布石なのかはわかりませんが、沢山の財産を作った作品だったと思います。
