たけちゃん

アベンジャーズ/エンドゲームのたけちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
3000回愛してる……(^-^)


アンソニー&ジョー・ルッソ監督 2019年製作
主演ロバート・ダウニーJr、クリス・エヴァンス


いよいよやって来ました!
シリーズ「映画で振り返る平成時代」
今回がラスト、平成31年です。
あ~、長かったこの企画!
31本、ちゃんとレビューしました。
ハッシュタグ押すと、きちんと31本。

そしてついに、ついに「アベンジャーズエンドゲーム」
最終日はこの日のために、午後から半休取って劇場へ。
公開初日に鑑賞し、令和の初日に鑑賞し、そして、公開最終日に鑑賞する。こんな作品との付き合い方をしたのも初めてです(^-^)

それにしても、平成の最後、令和の初めに、素晴らしい思い出が出来ました。これから先、平成と令和の改元を思い出す度に、エンドゲームを思い出す。また、エンドゲームを観る度に改元を思い出す。そんな作品となりました( ˘ ˘ )ウンウン



そして、今日までレビューを引っ張りました。
こんなのも初めてですが、実はそれには理由があります。
今回、僕はたくさん語りたかったんです。
ネタバレ気にせず語りたかったんです。
いや、核心をネタバレする気はないんですよ。
でも、気づかずのネタバレはあるよね。
だって、どこまでって線引きは難しい。
なんなら、良かったよ~ってコメントさえネタバレ。
だけど、僕は語りたいんです。
だって、僕は映画好きの人と語りたかったから、フィルマ始めたんですよ。
でも、今の時代、ネタバレに厳しいでしょ?
それでも、きっとちょこちょこネタバレしているたけちゃんですが、今回は待ちました。
なので、以下のレビューはガッツリと語ってます。で、きっとネタバレしちゃってます( •̀ω•́ )و✧
だから、観てない人はソフト化されるまで、読んじゃダメ🙅🙅🏻‍♂️🙅🏾‍♀️🙅🏾‍♂️






さて、映画です。
素晴らしかったなぁ。
長く付き合ったファンへの宝箱のような映画でした。
究極のファンムービーでしたよ。

人それぞれの共感場所があるのでしょうが、個人的には、これまでのMCUの歩みを知っていればいるほど、感動メーターが振り切れるのではと感じました。
映画自体、とてもよく出来ていて、知らない人もそこそこ楽しめるとは思うけど、満点はつかないでしょ?
でも、僕は満点以外のスコアがない。
なんなら3000点つけたいよ!

僕にとって、画面の中で戦うヒーローたちが既に他人のそれではなく、これまで共に歩んできた同士のような存在なんです。その感覚は、僕の中でのスターウォーズサーガと同じです。
MCUはスターウォーズに並んじゃったなぁ。
だから、その痛みや苦悩が他人事じゃない。


そして、今作のストーリー上の一番重要なポイントは、過去を無いものとしてやり直したのではなく、過去を踏まえた上で、最善の未来を描いたことだと思う。
前作「インフィニティ・ウォー」の衝撃的なラストで、ヒーロー映画として有り得ない結末を描いたMCU。昔、テレビで、来週に続くだけでももんどりうったのに、1年間も待たすMCUのサディストっぷり。そして、それに耐えたMCUファンのM気質。

でも、解決策として、歴史をやり直すしかないのは分かっていたよね。「全部夢でした」の夢オチなんて、有り得ない。でも、ドクターストレンジの持つ「アガモットの目(タイムストーン)」すらサノスに奪われた今、その方法はあるのか?
で、そこで出てくる「アントマン」と量子世界。
これしかないのも分かっていたよね( ˘ ˘ )ウンウン

だけど、「はい、出来ました!」じゃつまらない。
全部前に戻ってめでたしめでたし!は「X-Men F&P」と同じ結末だしね。
そんなので3時間は持たない!
だから、どうするのかなぁ……が1番のポイントでした。

で、結果は……本当に感動したんです\(^o^)/
指パッチン後、5年間が経過するという展開に。
そして、その5年を無かったことにしない展開に。

だって、消えた人たちを取り戻したいのは当然だけど、5年あれば、新たに積み重ねられた歴史もあるわけで、それを無にするのもダメなんですよ。その代表がトニー。
逆に、クリントのように消したい人もいたとは思うけど。


そこで出した結論が、量子世界を通って過去には行くけど、それはインフィニティ・ストーンを手に入れるためだけで、他の歴史には干渉しない。サノスも倒さない!
手に入れたインフィニティ・ストーンを使って、指パッチンで消えた人だけを元に戻す。
使い終わったら、インフィニティ・ストーンは元の時間軸に戻す、でした。
それにしても、スコットを連れ戻したのがネズミってね。さすがディズニー(ˆωˆ )フフフ…

だから、積み重ねられた5年間が消えることはないし、他のタイムラインで歴史の事実が変わることもない。
そのはずでした……。


でも、ここからが面白かったよねぇ。
そんな簡単に行くはずもないのは当然として、生き返るはずもない人(彼女ね)を、そのやり方で戻すか!という裏技にビックリしたし、その弊害で、討ち取った彼(〇○○)まで仲間全部連れて戻ってくるし(笑)
もう、十分楽しんだよ~って花火大会で、フィナーレにまた最初から全部見せられるかのようだわね(ˆωˆ )フフフ…


だから、本当に面白かった!
特に、ドラマパートがね。
アクションだけならIWの方が上かも、って思ったけど、それを超える胸熱ドラマね。

ストーリー上は「6つの石を、3つの時代に行き、1度に取り戻す」展開で、少ない人数のチームが、さらに3つに分けられて向かいます。だから、一人一人の見せ場がきちんとあるし、チームの意味もある。これが凄い!


まずは、2012年のニューヨーク
「アベンジャーズ」の第1作の場面です。
向かったのは、トニー、スティーブ、スコット、ブルース
このおかげで、ロキも出られましたね( ˆωˆ )ニヤニヤ
ハルクとエンシェント・ワンの出会いとか驚いたしね。まさか、あの戦いの影で、エンシェント・ワン様が街を守っていたとは( ˘ ˘ )ウンウン
そして、そこから、キャップとトニーは1970年4月7日へと跳ぶ。この展開で、トニーはハワードと出会い、会話し、スティーブはペギーの姿を見るのです。なんと胸熱な脚本。
あと、この1970年に跳んだおかげで、若きハワードに加えてジャービスにも会えました。「エージェント・カーター」ファンはたまらんよね\(^o^)/


2つ目は、2013年のアスガルドへ。これは「マイティ・ソー ダーク・ワールド」です。
向かったのはロケットとソー。
このロケットとソーの関係もサイコーです。IWで互いへの信頼が増して、だからこそ、ビンタが張れる!
そして、ここだからこそ、ジェーン役のナタリー・ポートマンの姿も見られたし\(^o^)/
凄いぞ、MCU( •̀ω•́ )و✧


3つ目が、2014年の惑星モラグ。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」だ!
向かったのは、ローディとネヴュラ、そして、そこから惑星ヴォーミアに向かったクリントとナターシャ。
一番大好きな、クイルの宇宙ネズミのキックシーン。
傍から見るとこんなにおマヌケだったのか(笑)
やっぱりクイルはオチで使われるのね( ¯−¯ )フッ
ローディとネヴュラのコンビが、共に機械の体というのも上手すぎだよね。
一方のクリントとナターシャ。
2人の過去の歴史を考えると、この2人のペアもヤバすぎる。それだけで泣ける!
そして、最後の選択と結果に号泣(> <。)




そして、今作のもう一つの側面は、これが家族の映画だということです。

だから、映画冒頭では、クリントの家族とその喪失からスタートする。IWでは出番のなかった彼が、あの時、どう過ごしていたのか……と。
家族を失った彼の姿は、まるでDCのブラック・アローかリーグ・オブ・アサシンのラーズ・アル・グールのようでしたよね。

そして、ナターシャにとっての家族
それはアベンジャーズ・ファミリーそのもの。
孤独な暗殺者だった彼女が仕事を得、仲間を得、そして家族となってきた歴史。それを指パッチンで失いながらも、その場所を守ろうとする姿。だからこそ、ラストの選択がある。

また、トニーの家族
トニーは最初から家族を欲していましたよね。
天才科学者であった父ハワード・スターク。
仕事に没頭するあまり家族を省みなかったとも言える。
しかし、父も家族のために、息子のために、世界を守ろうとしていた。
今作はその父ハワードとトニーの関係も修復される展開。それは、トニーが家族、娘のモーガンを授かったからこそ分かるものでもあるんです。あの5年間が彼を変えたのですから。

キャップの家族
キャップにとって、かけがえのないもの。
それは親友のバッキー。
そして、愛するペギー。
バッキーはスティーブがキャプテンになる前から、彼を守ってくれた無二の友。
そして、ペギーも同様、彼をキャプテン・アメリカとしてでは無く、スティーブ・ロジャースとして愛してくれた人。
だからこそ、失いたくない、取り戻したい存在。
ラストの選択は当然なんです。(でも、シャロンは?とは言いたい……)
第1作でのダンスの約束が果たされるラスト、本当に泣けました!家族を手に入れてのラストなんです。

ソーと母親
偉大な父オーディンの呪縛で、自分の本当の姿が見えなかったソー。そんな彼をあるがままの姿で受け入れてくれたのが、母フリッガ。
母と会ったソーは、まるで幼子のようでしたよね。
君主教育のため、愛情不足だったんだなぁなんて思いましたよ。だから、ソーは想像以上に脆い。
ハンマーが無いと頑張れない彼は、今後、もう1つ成長する必要がありますよね。だからこそ、まだ登場する!
アスガーディアンズ、楽しみです(ˆωˆ )フフフ…

ピーターとトニー
ここはまんま擬似父子でした。
自分の両親がいないピーターはメイ叔母さんの愛は受けていたけど、父親の愛が不足していた。だから、厳しさに欠けますよね。
他作の「スパイダーマン」はベン叔父さんの死を通し、「大いなる力には大いなる責任が伴う」を学ぶんだけど、「ホームカミング」にはそれが無かった。実は、それをここでトニーから学ぶんですよね。
だからこそ、「ファー・フロム・ホーム」が描かれたんです。後日レビューしますが、これは素晴らしかったです!

ガモーラとネヴュラ
彼女たちも姉妹ではあるが、血縁関係はない。
どちらも養子としてサノスに育てられた。
だから、生きるために助け合うが、憎みあいもする。
その2人の関係の修復がまた素晴らしいよね。

クイルとガモーラ
ここはネタになってましたが、「GotGリミックス」で育まれた2人の思いがリセットされてのクイルが切なく情けない。「木の二択」扱いは酷いよねぇ(笑)

ロケットとガーディアンズ
ロケットも身寄りのない存在だから、ガーディアンズメンバーへの思いは半端ない。指パッチンでロケットが残ったのは驚いたけど、彼がいたからミラノ号の修理と操縦も出来たし、よく出来た脚本だわ( ˘ ˘ )ウンウン

ハルクとナターシャ
ナターシャとハルクの関係は、もっと掘り下げられるかと思ったけど、間接描写で終わりましたね。
でも、シリーズファンなら分かってます。
僕が劇場鑑賞特典でもらったクーナッツはハルクとブラックウィドウ。だから、僕の自宅では、テレビの前に2人仲良く並んでます(^-^)
やっと幸せになれました( •̀ω•́ )و✧


ふふっ、あげればキリがないね。

5年後に戻ってきてから、アイアン・ガントレット使って指パッチンした人を取り戻してからの展開も凄かったねぇ。
まさに、クライマックス( ˘ ˘ )ウンウン

観る度、泣きポイントが変わるけど、変わらないのが、キャップの「アッセンブル」場面。
はぁ、本当に泣いたから。
あと、ハワードとトニーのハグシーン。
ブラックパンサーの「イボンベ」シーン。
トニーとピーターのハグシーン。
もう、泣きどころばかり。
これ、アメコミ映画なんだよ?
どんだけ泣かせるMCU。
たまりませんね(ˆωˆ )フフフ…




さて、最後は音ネタ💩ウンチクンです!

驚いたのは、オープニングのMARVELロゴのタイトル・ロールですよね~。おや、MARVELのテーマじゃないんだと思いました。
最近は確かに、あのアラン・シルベストリのテーマじゃない作品が増えました。でも、集大成のこの作品もとは思わなかったなぁ。

ロゴで使われた曲はトラフィックの「Dear Mr. Fantasy」です。驚きましたね( ˘ ˘ )ウンウン
アベンジャーズのテーマじゃないんだぁってこともあるけど、それ以上に、なぜこの曲なのかを考えました。
トラフィックはスティーブ・ウィンウッドが参加していたイギリスのROCKバンドで、1960年代末に活躍しました。
この歌詞って、「ミスターファンタジー、何か聴かせてよ。僕らを幸せにするもの(make us happy)をさ」って感じなんですが、IWからの続編として、あまりにもピッタリだと思いません?
この映画の最後に僕らは必ず「happy」になるんです。アベンジャーズこそがミスター・ファンタジーなんですから。


映画の中で、過去作のテーマがところどころで流れるんですが、特に、トニーがスティーブにキャプテン・アメリカの盾を返した時に「キャプテン・アメリカのテーマ」が流れた時は感動したなぁ。


ソーがハルクとロケットに連れられ、アベンジャーズ本部に集まった時に流れるのは、ローリング・ストーンズ「Doom & Gloom」です。
ローリング・ストーンズについては、もう説明は要らないかもそれませんね。僕のレビューにも度々登場しています。
この「Doom &Gloom」は2012年に発表されたストーンズの50周年記念ベスト「GRRR!」に新録で収録されたシングルでした。いかにもストーンズらしいアップチューンで、この場面にピッタリのナンバーでしたね。
このタイトルの意味は「散々な目」みたいなスラングらしく、酷い目にあったぜ!のような感じで歌ってます。まさに、この時のアベンジャーズの状態でしたよね。


1970年に戻って、スタン・リーじいちゃんのカメオシーンで流れるのはステッペンウルフの「Hey Lawdy Mama」

これも、なんで、ステッペンウルフなのかを考えましたよね。
ステッペンウルフの代表曲と言えば「ワイルドで行こう」です。この曲は、あのピーター・フォンダとデニス・ホッパー主演、アメリカン・ニューシネマの傑作「イージー・ライダー」の挿入歌です。この映画の中で、ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」と「ザ・プッシャー」の2曲が使われました。

で、エンドゲームでのじいちゃん登場シーンは、まるで「イージー・ライダー」よね。スタンのセリフが「Make Love, Peace」ですもん。だからこそのステッペンウルフ・オマージュかと思いました。

さらに、そのスタンが乗る車のナンバープレートに書かれている文字は"Nuff Said"です。これは'enough said'の略語で、意味は「もう十分だろ」って感じのスラングです。
これ、僕はスタンのラスト・メッセージだと受け取りました。これまで数々のMARVEL作品でカメオ出演してきたスタン爺ちゃんですが、「もう十分じゃろ?」って語られたんですね( ᵕ_ᵕ̩̩ )

でも、僕は「No、スタン、" 'Not Nuff Said"(> <。)」


そして、最後に流れる曲は
「It's Been a Long Long Time」
スティーブとペギーのダンスシーンです。
「お久しぶりね」という意味のこの曲は、1945年に発表されたもので、戦争が終わって帰還した恋人(配偶者)のことを思って歌われました。
そう、全てを終えてペギーの元へ向かったスティーブにピッタリの曲だったんですよ。
それを知ると、また泣けますね( ˘ ˘ )ウンウン



そして、エンドロール後、ラストにカンカンと響く音は、トニーが第1作でアイアンマンを作る時のハンマーの音。
まるで鎮魂の鐘のように鳴り響きました。
最後まで泣ける( ᵕ_ᵕ̩̩ )



2019年4月26日 2D字幕版 公開初日
2019年4月27日 2D吹替版
2019年5月1日 4DX3D吹替版
2019年6月27日 2D字幕版最終上映

3000回観たいけど、それは無理。
ソフト化されたらまた観ます( •̀ω•́ )و
アベンジャーズ、3000回ありがとう\(^o^)/