ゆうシネマ

アベンジャーズ/エンドゲームのゆうシネマのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これ程素晴らしい映画はない!
生涯一位かも知れない。
僕の映画人生を大きく揺るがした作品であったし、11年間追いかけて来た甲斐があった。

2008年アイアンマンから始まったこの物語(劇中ではキャプテンアメリカが初めてのヒーローですが)、それをこんなにも綺麗に完結させてくれた。

ヒーロー映画って、聞くと一見アクションに重きを置いただけのストーリーペラペラを想像するかも知れないが、この作品は、ボリューム満点。
大盛り油にんにくましましラーメンの様なボリューム感ではなく、安くて美味いビュッフェの様なボリュームである。

10年追いかけて来たファンにとっては美味しすぎるけども、そうじゃないファンからすると全てを味わうのは難しい。
それは、途中からアニメとか見ても同じだけど。

前作、インフィニティウォーは速いテンポで展開が繰り返されているのに対して、エンドゲーム は間を大切にしている。
その緩急と背景などの色味を反対色にするなど、見やすい。アクションって暗くて早くて見づらい事が多いが、そんな事ない。むしろ見やすい。
テンポがなぁーっていう人は一生IWを観てるのをお勧めする。


トニー、スティーブ、ナターシャ、ブルース、ソー、クリントそれぞれが成長している。
MCUの面白さは、そこにあると思う。
変わらない事実を受け入れられずサノスの首を取り、PTSDになってしまうソー。犯罪を犯していない家族が消え、犯罪を犯している人々を許せず無残に殺しまくるクリント。完璧な人間なんていない、我々人間と同じなんだ。
ヒーローだって、人間だっていう事をつくづく痛感する。

アイアンマンになったトニーは、サノス指パッチンの後、自分の人生を歩く事を決めた。
キャプテンアメリカことスティーブは、血清を打たれた時からヒーローとして生きている。
彼らはそれぞれ別の選択肢を最後に選んだ、トニーは最後はアイアンマン、つまりヒーローとして個人の幸せではなく大義を選んだ。
スティーブは、ヒーローとしてではなく最後は個人の幸せ、自分の人生を歩むことを選択した。

ラストの結末も鳥肌と涙がこれでもかというくらい溢れてくる。

この映画で泣けるシーンは、半分くらいあるが特にぐっと来たのは、やはり今は亡き大切な人に会うシーンだ。
トニーは父に。スティーブは、恋人に。ソーは母に。

「ヒーローとは、ありのままの自分を受け入れられること。」

この言葉は、本当にグッと来る。ソーだけでなく僕自身にも響いた。ありのままの自分を受け入れるのは意外と難しい。

書きたいことはまだまだあるけど、
実際に見て感じて欲しい。
100人中100人を頷く映画なんて無いと思うけど
この映画はそれに近いくらい頷いてくれる人がいると思う。

読んでくれてありがとうございます。
ゆうシネマ

ゆうシネマ