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アベンジャーズ/エンドゲームのyoukiのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、mcuシリーズ22作品目でアベンジャーズとしては4作目の映画である。この映画で、今までのmcuシリーズはひとまず終焉を迎える。
サノスの力に屈した残されたヒーロー達が、以前の世界を求めて冒険・奮闘する話。
世界歴代興行収入では、今まで1位であった『アバター』を超え歴代1位の大ヒット作となった。

※自分はmcu映画に関してはハルク以外は全て見ていますが、そこまでファンではありません。

mcuのラストに飾る映画としては相応しいものでした。そして、cg・映像美も完璧で3時間を短く感じました。それは事実です。
ただ、気に食わない部分もいくつかあります。もうマーベルの良さなどは沢山の人が言っているのでここでは批判されるの覚悟で、この映画のダメだと思ったところを言います。

まず、アクション映画で死んだ人を生き返らせるためにタイムマシンを使って過去をリセットするのは流石に反則すぎると思います。
アクション・ヒーロー映画では、人が死ぬかもしれないという不安があるからこそ見ていてハラハラするものです。そこでタイムマシンを使って、過去の悲しみを帳消しにするのは、凄く裏切られた気分がします。

インフィニティウォーで想像以上にヒーローが死んで、この展開を少しながら予想していて嫌な予感がしてましたが、それが的中してしまいました。
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ブラックウィドウ、ハルク、ホークアイ、ソー、アントマン、キャプテンマーベル、ロケット、ネビュラ、ウォーマシンと人はしっかり残ってます。彼らが消えてしまった奴らの分まで命がけで戦うという話の方がカッコいいヒーローらしさがあると思います。

そしてトニー・スタークも確かにmitを卒業した天才発明家ですが、流石にあんな短期間であれだけのヒントからタイムマシンを作り上げるのには無理があると思います。
更に、人の数が半分になって世界中の経済が崩壊しているのでリーマンショック時のように沢山の富豪が破産していると予想されますが、アベンジャーズの人達はそうではないのですね。

そしてラストの全面戦争でも色々突っ込みどころがありました。
スパイダーマンはもうスーツが進化し過ぎて、今までのクモの糸で交戦する姿はほとんどなかったです。
キャプテンマーベルが急すぎるタイミングでいきなり登場してしかも最強過ぎます。一人で巨大な飛行機をぶっ壊します。サノスはおそらくそんなことできないでしょう。
あまり言うと差別になりますが、女性キャラが強すぎな気がします。男と女で殴り合いをすると流石に女性の方が不利な立場になると思いますが、そんな常識がこの世界にはありません。

映画全体に言えることですが、前回のインフィニティウォーとは打って変わって今作では、ヒーロー側からすると全ての物事がスピーディーにうまくいき過ぎな気がしました。(5年のブランクやストーンの回収などで多少は苦戦の面も見られたが…)
それも3時間を長く感じなかった理由です。ラストだからこそもっと落ち着いて話を展開させてもらいたかったです。

またmcuが始まり20作品以上観てきて改めて考えましたが、やはり登場人物の数が多すぎた気がします。別に無駄なキャラがいたわけではありませんが、もう少し規模を縮小してもよかったです。

そして、これは完全に個人的な意見ですが、自分はマーベルキャラクターの中ではロキが一番大好きです!そしてその次にブラックパンサーの敵役でいたキルモンガーです。
もう殺された二人なので無理なことはなんとなく分かってましたが最後なんで出て欲しかったなあ…



細かいところまで凝った作りをしていて、10年以上かけて構想されたmcu。世界最先端の映像技術と神キャスト。興行収入でも大成功をおさめ、著名人にも沢山のファンがいて、今作で世界中で祭りのように騒がれるのも納得がいきます。
自分も初めに言ったように大ファンではありませんが、大好きな映画なども多数あります。

ただ今作だけを考えると、ファンを喜ばせるのを最大の目的にして、映画としては様々な欠点が見受けられました。別に苛立ちや悲しみの念が込み上がったわけではありませんが、「なんだかなあ…」と言う気持ちになってしまいました。

それでも、最後にキャプテンアメリカが大好きだった人と一緒に踊ってエンドロールにいく時には、少しウルッと来きてしまいました。自分を何年も楽しませ続けてくれた製作陣の人には感謝を伝えたいです。

今後、この映画を超すほどの大作が世に出る日はそう来ないでしょう。

結論、残念………でもありがとう😊
youki

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