鬼の子黙る鬼才キム・ギドク。
彼の作品は毎回観る者全ての感情を掻き毟る。
今作も憎悪や怨み痛み哀しみをスクリーンに殴りつけ観客を突き放しまくった。
世の中には救われない心だってあるんだぜって言い放たれた気分。
人間の弱さや愚かさを真っ直ぐすぎるほど捉えるのはさすがのキム・ギドクと言いたいとこだけどちょいと投げっぱなしすぎるかなと。
もう一捻り深みのようなものが欲しかったな。せっかくの凄味も何かが足りない感じは正直否めない。
ヨンミンの一人8役もすごかったけどさすがに無理がある。
ホクロで変えてる役なんかはギャグかと思った。