キム・ギドクにしては深みがなかった気がする。
評価が低い理由は分かった。
この監督って、割と演者に台詞としてメッセージを言わせること多いけど、今回はずいぶんそれが多いなーって感じた。
まるで舞台を観ているような、大げさに芝居がかった感じで。
あのふわりと漂わせるだけのエロスも今回はなしで、やたら露骨にセックスシーン入れてきてて、うーん…で⁈って印象。
結局何でミンジェが殺されたのかもはっきり描かない。
それは社会全体に普遍的に蔓延る問題として描きたかったのだろうけど、そこははっきり描いてもいいのかなと思った。
あと1人何役もやるのがいるので最初混乱する。
あれも象徴性を持たせるためなんだろうけど。
全くつまんなかったわけではなかったが、キム・ギドクにしては惜しい作品。