Neki

プリデスティネーションのNekiのレビュー・感想・評価

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
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卵が先か鶏が先か、どの時点から全てが始まり、どんな終結地点があるのだろうか。

見続けながらこれどの辺からSF?と疑いが深まっていくほどにサラ・スヌークの語りの部分が長いのだけど(ほんと、映画の半分)、それが後半全部繋がっていく。
そして後半はしっかりSF、タイムパラドックス。

一生廻り続ける人生が宿命だとして、何回目かのどこかでジェーンかジョンが違う選択をしたとしても同じ結末を迎えていくのか、運命に抗いもがく姿をもっと見たかった。
抗ったとしても軌道修正されて結局同じ結末にたどり着くのなら、それこそ宿命っぽくてもっとよかったのにな。


だって、ねえ。"そんな"人生を永遠辿るなら、もっと激しい抵抗があっても。
ドラマティカルでいいじゃない。

男性を演じるサラ・スヌークがすごくよかったな。機能美を追求していたモダンな頃のSF味があるところも良かった。時代だからね。

後半が結構バババッと進むので、わりと100分はすぐ過ぎる。少し興味深い作品でした。
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