せったろ

プリデスティネーションのせったろのネタバレレビュー・内容・結末

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

深夜にテレビで放送されていてなんだかんだで最後まで見てしまった。
長文感想書くの辞めてたんだけどこれは特別。

まぁー面白いは面白かった。吹替え版観たんだけどセリフの言い回しやテンポが良く引き込まれる。翻訳者の方のセンスもあるのかな。
役者も良かった。特にジェーン役の人。
派手な演出はないけど作品全体が丁寧な作りなのが伺えるのも好感が持てる。
まだ20歳くらいの孤独な自分自身が突然目の前に現れてそれを愛してしまうのも悲しいロマンチック。ここを説得力が出る程度にサラッとやるのが良かった。邦画だったらネチネチやって台無しにしそう。でも避妊はしろよ。

面白かった反面、矛盾点が多すぎるのが気になった。
細かい部分は色々あるけど
・帝王切開になって子宮等を摘出。たまたま雌雄同体だったので男性にしといたよ。
 ↑子宮摘出は仕方なかったんだろうけど性転換しときましたってイカレてんのかこの医者

・生まれた赤子を誘拐し、全く同じ人生を歩むようにその当時の孤児院に送り込みます。
 ↑誘拐はまあ分からんでもないけど、どんな倫理観してたらその発想に至るわけ??

この2点がどうしても気になって消化できない。

あと宇宙飛行士の為のセックスワーカーがマジでキモい。これは原作小説にもあったくだりらしいんだけど実際の話なのかな。
マジだったら国連の女性差別撤廃委員会に殴り込みに行ってほしい。タイムマシンにでも乗って。

総評として、面白かったけど倫理観異常だし矛盾点多いので人には勧めにくい作品だった。
そして避妊はしろ。
せったろ

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