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プリデスティネーションのPalakのレビュー・感想・評価

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
2.5
スピエリッグ兄弟の新作!ということでかなり楽しみにしてたんだけど、期待してたような映画ではなかった。ちゃんとしてたけど。

もともと前作デイブレイカーでこれは今後が楽しみなやつらが出てきたなーと期待させられ、デビュー作のアンデッドも個人的には好きじゃなかったけどすごく興味深かった彼らだが、
もともと彼らの魅力はSFやホラーなどのジャンル映画をごった煮にしたようないい意味で雑多なテイストで、
それはジャンル映画のセオリーが定着してしまった現在において必然的に出てきた、ジャンルのクロスオーバーやセオリーを逆手にとった一連の映画たちの流れをくんだものだと思っているんだけど、
そういった意味で今作は彼らに期待してたような面白味はほぼ皆無だった。

古典的とも言えるハードSFテイストなタイムパラドックスもので、原作が有名な短編ということで、いかにも小説らしい内容だった。文字を読んで想像する限りは問題ないんだが、映像にするとどうしてもムリがあったりネタバレっぽくなってしまうところがちょっと残念だった。開始直後に結末が分かってしまう。

ひとつのSF映画としては悪くないし、よくまとまった佳作だと思うけど、監督たちが早々に守りに入ってしまったようでもあり少し残念だったのも確かなので、今後また新しい感覚の映画を撮ってくれることに期待したい。
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