♪25世紀に〜
生まれたあなたは〜
時空警察に〜
追われてしまった〜♪
(相対性理論『四角革命』より)
が観る前のイメージ。
観た感想としては、、、
『店長の自己満足なメニュー考案の元コックがひたすら従順に調理を行った結果、
最高の食材を使って作られたへんてこな料理を食べた気分?』
導入部から中盤までは引き込まれるものの、タイムトラベルを題材にしているが故幾多もの帳尻合わせが発生し、
シーンの時系列もバラバラになるため訳がわからなくなる。
サラ・スヌークの演技がメチャメチャ良く、この人を観るだけでも価値はあるかもしれない。目の演技が素晴らしい。
おまけに非常に魅力的なイケメンである。
(要はこの人が、最高の食材)
イーサン・ホークもまま良かったと思う。
この手のタイムトラベルを扱う作品においては、その仕組みを観るものに理解させて主人公と一緒に行動させているかのような気分にさせなきゃダメだと思うし、
「これこれ!こういう仕組みになってこれが伏線になってあれがあぁなるの!
すごいでしょ!」
という「ぼくがかんがえたすごいえすえふ」みたいのを見せつけられてるような残念さを感じさせたら失敗だと思うの。
「で?」って言いたくなる。
言うなれば演出がくどくて下手。
丁寧に撮っているものの映像面でも際立つシーンがなく「ここ!」っていう見せ場に欠ける。
人はなんのために時空を超えるかったら幸せになるためじゃないの、それなのにお前さんは何を観せてくれてんの、
という虚無と憤りをひたすらに感じる後味だった。
サラの演技には主演女優賞を差し上げたいので、そこで加点しときます。
彼女が下手だったら多分最後まで観られなかった。