TaT

コンクリートナイトのTaTのレビュー・感想・評価

コンクリートナイト(2013年製作の映画)
3.6
閉塞感漂う冷やりとした映像美の世界。タルコフスキーに影響を受けたような水の使い方と光の使い方も幻想的で上手い。これだけでも見る価値はありました。

物語は自我と無知からくる恐怖に捉われた少年の話。 タルコフスキーのような哲学的拡がりや深さはあまり感じなかったけれど、哲学的言葉はその分だけわかりやすい。執拗に自分の姿を鏡で覗き、芸術さえも撥ね付け、自分の世界に潜りこんだ主人公の浅はかさが虚しい。
TaT

TaT