KojiYamanaka

スポットライト 世紀のスクープのKojiYamanakaのレビュー・感想・評価

3.7
でかい敵をやっつける、単なる勧善懲悪ものならありふれた映画。

でもspotlightはちょっと一線を画していて、ジャーナリストたちが敵を追い詰めていくうちに、「あれ?おれたちも悪くない?」って気付くんですね。真実を突き詰めていけばいくほど、権力に向けた刃が自分たちにも突きつけられる。それって、ジャーナリストの仕事の本質をついているのかもしれません。

半沢直樹的、偉いやつやっつけるカタルシスは薄い。けれども、真摯に仕事をするジャーナリストがぶちあたるジレンマみたいなものに思い至らせてくれる、真摯な脚本の映画でした。
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